健介さんへ
>>弥生時代になって水田稲作を伝えた中国江南人、さらに騎馬民族のほか百済・伽耶など朝鮮渡来人など、多様な民族の遺伝子が混ざり合ったまま、現日本人に保持されている
(健)これは既に考古学的発見によって、水田耕作は縄文時代において行われていますよ。
渡来人が大量に来たとか稲作は朝鮮から来たとか、弥生縄文時代のみかたは大きく変更をすることでしょう。
tiku日本で稲作が始まった時期について私は、
http://www7b.biglobe.ne.jp/~sitiheigakususume/goroku_nihonshi.html#「いつ頃日本人は発生したか」で、上記の記述の後に次のように書いています(紹介ですが)。
「なお、その後の研究で、縄文時代は、雑穀、根菜型の焼畑農業ばかりでなく陸稲栽培も行われたことがわかってきています。また、弥生時代の始まりを紀元前1000年頃まで溯らせるべきとする意見も出てきています。
従来、弥生時代の始まりは紀元前5世紀頃と考えられていましたが、これが5世紀以上溯る可能性も出てきているわけです。紀元前1世紀頃から始まる急激なクニの発展も、これによって説明できるのではないでしょうか。」
なお、以上の説を踏まえれば「水田耕作が縄文時代に行われていた」ではなく、弥生時代が5世紀以上遡る、でしょう。(といっても陸稲栽培を弥生時代に含めるかどうか異論はあると思いますが)。また、私は「水田稲作を伝えた中国江南人」と言っていますし、朝鮮から渡来人が来たことは間違いありません。
しかし、私がここで言っているのは、稲作の起源のことではなく、日本人が民族的には雑種であることを指摘したに過ぎません。
>>戦前におけるアメリカへの日本人移民は、アメリカに同化しないことをもって居住地のアメリカ人に排斥されたわけですが。
(健) これはたぶん異なります。史上初めて自国の文化を保持せず、アメリカに埋もれた民族として日本人は取り上げられているはずです。
tiku 私は排日移民法当時の日本人について言っているのですが、日本人が外国に居住すると自国文化を保持できない、ということは、それだけ文化的基盤が脆弱だと言う事になりますが、そういう意味ですか。
>>前述したように、日本の「一民族一国家」的文化的伝統に抵触する問題ではありますが、私は、これを鎖国的排外主義的な観点から処理するのではなく、お互いに「民族的文化的自治権」を尊重し合うという方向で処理すべきだと思います。
(健)日本人が日本列島から外国人を追い払おうとすることは別にしてはいけないことではない。
tiku 何れの民族に対しても鎖国的排外主義的であってはいけないということで、民族的自治権と言っても、いろんなレベルがあって、ここではお互いの生活様式を尊重するといった程度です。外国人が他国に住んだ場合、その国の法律の遵守義務を負うのは当然です。
(健)多くの日本人が朝鮮人を嫌っていますがその理由を朝鮮人自身が調べて、それについて考察したものがありますか?
tiku 私が知っているのは、呉善花さん、キム・ワンソプさん、専門的なところでは金日坤さん位です。少ないことは事実ですね。
(健)終戦直後の朝鮮人行動を一度調べて、現在の在日朝鮮人にそれに対して現在どのように思うかをたずねて、それに対しての返答はありますか。?
tiku 終戦後、私の家には旭化成の工場労働者として徴用された朝鮮人の家族が間借りしていました。私が浪人中の頃だったか、その人の子供が父親の遺骨を探しに大阪からやってきました。幸い、近くの神社に預けられていて、涙を流して喜び持って帰られました。その他、中学校時代には在日朝鮮人の友達もいましたが、根性のある子でしたね。彼らに対しては、幼児の頃、差別的な言動したことをうっすらと覚えていますが、私の両親はそのような感情は少しも持っていないようでした。私の場合その程度です。あなたは、どんな直接的経験を持っているのですか?
(健)いずれにしてもわが国は一民族一国家で戦前目指したような帝国という考えは必要ありません。
tiku一民族一国家が「帝国」的に振る舞ったところに問題が生じたのです。朝鮮人の問題はその後遺症でしょう。そのことを自覚すべきだと言っているのです。
(健)一民族一国家に触れるものはわが国の破壊工作とまず第一に認識することだと思います。
tiku 私は、日本の民族的文化伝統をより懐の深いものに発展させなければと思っています。すぐに同化吸収されるようなものではダメですから。ところで、おっしゃっているのは「外国人の地方参政権」の問題だと思いますが、日本は防衛問題でも、国家意思より地方の意思が尊重されたりしますし、自国の文化的伝統が何なのかも判らなくなっていますから、まず、そのあたりの再建をしっかりすべきだと思います。排外主義的になっても困りますから。6/8 12:00校正
以上